IDAクリニック産婦人科

 
2018年10月1日
経口避妊薬、低用量ピルについて

OC(oral contraceptives)やLEP(Lowdose E-P)と略されるこれらのお薬は、もともと1960年代にアメリカで開発され、改良を重ねられ今の姿になっています。

 

これらの薬を飲むことにより

  • 排卵を抑制することにより妊娠しないようにする。
  • 子宮内膜の増殖を抑え、月経痛や月経時の出血量を減少させる。
  • 月経周期に伴うホルモンの増減を抑え、月経前症候群(PMS)などの症状を抑える。
  • 月経周期が28日に整えられる。(最近では連続投与することにより月経回数そのものを減らすものもあります。)

という効果があります。

 

副作用

  • 軽いものとしては、不正出血、嘔気、頭痛、むくみ、体重増加などがあります。ほとんどの場合、継続して飲むことによって改善することが多いです。改善しない場合は薬剤を変更します。
  • 重いものでは血栓症(エコノミー症候群、脳梗塞、心筋梗塞など)があります。リスクファクターとして「40歳以上」「BMI30以上」「喫煙」があります。どれにも該当しない人は、ピルを飲んでいない人と同程度のリスクです。

血栓症のリスク因子がない方は安全に月経関連の症状を改善することができるので、大変おすすめです。

月経のたびに日々の生活の質が落ちてしまう方や、最高のコンディションを維持できないスポーツ選手などには強くお勧めしたい治療です。

使い方によって、月経日をずらすこともできるので、いつでもご相談くださいね。

 

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