- 2018年7月19日
- 子宮頸がんワクチンの接種ができます
最近、9価の子宮頸がんワクチンを接種したいという患者様に受診していただきました。
9価ワクチンを接種できる医療機関を探していたところ、村中璃子先生のブログから当院にたどり着いて、受診していただいたそうです。
以前の院長ブログで、「9価も打てます」と小さく書きましたが、検索エンジンにひっかからなかったようなので、わかりやすく大きくもう一度アピールしておこうと思います。
当院では以下の子宮頚がんワクチンが接種可能です。
◎日本国内で承認されている子宮頸がんワクチン(2価:サーバリックス®、4価:ガーダシル®)
上記2種に関しては京都市の定期接種助成を受けられます。→京都市のホームページ
・中学1年生から高校1年生相当の女子を対象に費用の助成が行われます。(京都市ホームページより抜粋)
実際には小6女子も助成を受けられます。小6~高1の間に3回の接種(0、1~2、6か月)を完結しましょう。
・市のホームページも非常に検索しづらく、接種可能な施設一覧も載っていないようでした。
◎国外で承認されているが、国内未承認のもの(9価:Gardasil®9)
こちらは国内未承認薬ですので、自治体の助成は受け取れません。有害事象発生時に公的な補償も受けられません。
国内での販売がありませんので、輸入業者を介した輸入での納品となります。関税や輸送費がかなりかかるため、1本だけ輸入して接種した場合、1回あたり6万円近くかかります。(本体約23000円+関税・輸送費約30000円+α)
ただ、世界的には多く使われており、副作用として2価4価と比較して局所反応の発生率が少し高いくらいで、安全性に関して問題はないと、WHOのポジションペーパー(2017)に記載されております。カバーするHPVの種類が多いため、子宮頸がんの予防効果も高くなります。
MSDの営業さんに聞いたところ、日本でも承認の申請はしているようです。「あと数年で・・・」という言葉に期待したいところです。
娘さんの年齢があと数年は待てないという方で、経済的に余裕があり、効果の高いワクチンを!と考えておられる方は、是非ご検討ください。