- 2023年3月20日
- 不妊治療各種助成制度について
昨年4月から生殖補助医療にも保険が適用され、それに伴いこれまであった助成制度も
大きく変更がされておりますが、皆様各自ご確認頂けているでしょうか。
今回は少々複雑になってしまった助成制度についてまとめておきますので
ぜひ治療計画の参考にしてください。
まず、助成金のお話の前に不妊治療の保険診療についておさらいします。
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対象:法律上婚姻をしている夫婦、または事実婚関係にある夫婦
治療計画書を作成した日の妻の年齢が43歳未満
回数:40歳までに最初の移植周期を始めた方は6回
40歳以上で始めると3回
※1子ごとに回数がリセットされます
※移植回数でカウントされます
注意点:保険を使い切ると全額自費になります
受精卵の凍結は保険費用では3年まで(以降は自費ならOK)
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上記の情報については今後細かな調整が入る可能性がありますので
その都度当院からもアナウンスさせて頂きます。
ではいよいよ各助成金についてです。
当院の患者様は京都、滋賀から来られている方が多いと思うのですが
残念ながら今のところ滋賀では令和4年度治療分から助成制度が廃止されています。
滋賀と書きましたがこちらで把握している自治体は滋賀県、大津市、草津市です。
あくまでも『今のところ』ですので最新情報はご自身でご確認ください。
京都府にお住いの方には引き続き助成制度がございます。
ART説明会の時から情報が更新されていますのでぜひご一読お願いいたします。
これまでと同じく一般不妊治療助成金と特定不妊治療助成金があります。
助成制度名のリンクから各制度のページに飛ぶことができます。
ここには保険適用前との主な違いを記載しておきますので
昔の制度も利用したことのある方は新制度との違いをご確認ください。
〇一般不妊治療助成制度 (京都府下各自治体)
リンク先は京都市のページですが京都府下であれば自治体ごとにあるようです。
今年の4月から生殖補助医療(保険診療)や先進医療(自費診療)も対象となりました。
以前は助成金額が人工授精を受けていれば上限10万円だったのですが
現在は生殖補助医療を受けていても先進医療をおこなっていない場合
上限が6万円になっています。(当院でも上限は6万円です。)
〇特定不妊治療助成制度(京都府)
保険での移植回数を終えてしまった人向けの制度です。
以前は京都市の患者様は対象外でしたが新制度では対象内になりました。
保険で移植回数を6回使い切ってしまった人は7~10回目の分、
3回使い切ってしまった人は4~10回目の分の治療費から
最大15万円助成してくれる制度です。
今までの同制度に比べて助成金額は低いものの
残りの移植回数を気にして治療されている方を
少しだけ助けてくれるのではと思います。
以上2種類が今からでも使える制度となっております。
保険適用になってからいろいろなルールが複雑になり大変ご迷惑をおかけしております。
患者様が疑問や不安を抱えずに治療を受けられるように
しっかりとお手伝いさせて頂きたいと思っておりますので
ご不明点ございましたら些細なことでもぜひ聞いてください。
助成制度関連書類に関しましては培養士が担当しております。
平日であれば午前診察中、土曜日であれば15時まで対応可能ですので
直接でも、お電話でもお気軽にご相談ください。
培養士 林