- 2019年6月17日
- ARTの受精方法について
培養士の濱田です。
最近、関東が梅雨入りしたとニュースで見ました。
ここ京都でも雨の日が少しずつ増えてきたように思います。でも、梅雨入りは、まだこれからみたいです。
個人的には、雨の日の洗濯は大変ですが家の中からみる外の景色はまた違って好きです。実際に外に出るのは
ちょっと・・・苦笑
さて、昨年からART説明会を行っています。既に説明を聞き治療を始められた方、これから聞くご予定の方もいらっしゃると思います。
今回はその中の一部の生殖補助医療(ART)の受精方法についてお話ししたいと思います。
採卵した卵を受精させる方法には2つあります。
1,体外受精
ある程度精子の所見が良い場合に行います。
体外で卵子に直接精子を振りかけて受精させるので、受精は精子次第となります。
(適応所見)
濃度 2000万/mL~
運動率 20%~
2,顕微受精
精子の所見が悪い場合や、取れた卵が少ない場合、IVFでうまく受精しなかった場合に行います。
顕微鏡を使ってガラス管から直接精子を卵子に注入するため、卵子に確実に精子を入れることができます。
※顕微受精は特殊な機械を使用しているため追加料金が発生します。
異なる2つの方法ですが共通する部分があります。
それは、”受精”です。
”受精”は、精子が卵子に侵入した後お父さん(精子)、お母さん(卵子)それぞれ遺伝情報が詰まった核と
呼ばれるものを出現させます。その過程をふんで初めて言います。
そのため、本当に受精したかどうかは受精方法を行ってから18~20時間後となります。
2つは方法が異なるだけでなく料金も異なりますので、精子や卵の状態も含め、先生や培養士と
ご相談の上ご自身にあった方法を選択していただけたらと思います。
今回、説明したものはARTの一部にすぎません詳しくお聞きしたい方はいつでも我々培養士に
お声掛けください。
※説明には最低でも1時間はかかります。そのため事前に予約をしていただけると
待ち時間もあまりなく御通しできるかと思います。