- 2018年5月13日
- 子宮頸がんワクチンについて 10万個の子宮
先日、京都府医師会館で開催された産婦人科・小児科合同研修会に参加してきました。
そこで、子宮頸がんワクチンに対する虚偽の薬害騒動に関して、身を粉にして調べ情報を発信してきた村中璃子先生の講演を聴いてきました。
↑amazonの購入ページに繋がります。当院にも置いてあるので、手に取ってみて下さい。
子宮頸がんは、日本国内で年間1万人が新規で浸潤がんを発症し、年間1万個の子宮が摘出されている病気です。
その発症年齢は30-40代が多く、別名「マザーキラー」とも呼ばれる病気です。
詳しくはこちら→子宮頸がんについて
「10万個の子宮」の意味は、このまま10年間ワクチンの定期接種の勧奨差し控えが撤回されないと、合計10万個の子宮が葬られるという意味だそうです。
日本では成人女性の8割が生涯に一度は感染すると言われる子宮頸がんウイルス(HPV)。
オーストラリアでは早期より男女ともに定期接種となっており、今やその感染率は1%台とか。
一刻も早く「子宮頸がん予防ワクチン接種の『積極的な接種勧奨の差し控え』」というわけのわからない措置をやめ、定期接種を再開してほしいと思います。
当院では2価および4価の子宮頸がん予防ワクチンの定期接種を受けられます。
また、世界中の国々ではすでに9価ワクチンの接種も始まっており、WHOよりその安全性についてコメントされております。
わかりやすいまとめはこちら → HPVワクチンに関するWHOポジションペーパー 2017
2価および4価のワクチンでは6-8割の子宮頸がんの発症を予防できると言われていますが、9価ワクチンではその予防率は9割以上と言われています。
希望される方には、当院で9価ワクチンを取り寄せ、接種する事が可能です。
(ただし、府からの助成は受けられず、全額自費となります。)
お気軽にご相談下さい。