IDAクリニック産婦人科

 
2021年10月2日
不妊治療研究に期待(まだマウスでの話ですが・・・)

今年7月に九州大の研究チームがマウスのES細胞(様々な細胞に変化できる細胞)からマウスの「卵子」を作ることに成功したと科学雑誌サイエンスに論文を掲載されたとの新聞記事を目にしました。その卵子は精子と受精させたところ、5.2%の割合で正常なマウスが誕生したそうです。
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その後、9月には京都大の斎藤通紀教授の研究チームがマウスのES細胞からマウスの「精子」を作ることに成功したと発表されました。その精子を卵子と受精させて得られた43個の受精卵のうち雌雄1匹のマウスが生まれたそうです(4.7%)。
IMG_20211002_0001<9月8日読売新聞より>

マウスとは全く同じではないですが、ヒトの卵子や精子が創られる
遺伝子発現についても研究が進められています。倫理的な問題も含めて、ヒトへの応用はまだ先のことかも知れませんが、生殖領域の研究も確実に進歩しています。
新型コロナワクチンのようにmRNAを人体に入れて抗原を作らせるという画期的な手法が応用されたように、科学技術の進歩は目覚ましいものがあります。明日見る世界が想像を超えるものであって欲しいです。

清水

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