IDAクリニック産婦人科

 
2020年8月12日
マスクについて(=ロ=)

  コロナ感染拡大が続く今日この頃。マスク着用での生活が当たり前になってきました。以前は、花粉やインフルエンザの季節にしか見かけませんでしたが、そのマスクについて少し調べてみました😊🖐
【マスクの起源】
  呼吸器を保護するマスクの起源は1世紀までさかのぼります。古代ローマの博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスの著書には、動物の膀胱を利用したマスクが紹介されています。これはローマの鉱山で働く人々を赤い酸化鉛の塵から守るためのものでした。

  元祖・布製マスクは16世紀にレオナルド・ダ・ヴィンチが発明したといわれています。このマスクはきめの細かい布を水に浸して使うといったもの。船乗りのために考案されました。
ダビンチ

【日本のマスク】
  日本でのマスクの歴史は、明治初期に始まりました。当時のマスクは真鍮(しんちゅう)製の金網を芯にして、布地をフィルターとして取り付けたものだったといいます。炭鉱などで働く人たちの粉塵(ふんじん)除けが、おもな用途でした。ところが、1918(大正7)年に始まったインフルエンザ(スペインかぜ)の大流行により、予防品として注目を集めるようになったのです。 
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  スペインかぜは、世界保健機関(WHO)によると、当時約20億人だった世界人口の25~30%が感染したと推定され、日本でも1918~1920年の3期で計約2400万人が感染、40万人が死亡したといわれています。
その後、マスクは国内に普及し1923(大正12)年に内山武商店が発売した「壽(ことぶき)マスク」が、商標登録品第1号に認定されました。改良も徐々にすすみ、芯の金網をセルロイドに変えたものや、フィルター部分に別珍(木綿のビロード)や皮革類を用いたマスクも製造されました。
  インフルエンザが再び猛威をふるった1934(昭和9)年、マスクは大流行します。以後、インフルエンザが流行するたびに、マスクの出荷量も増加していきました。時代を経るにつれてマスクのスタイルも変化し、枠のない布地だけのものも登場しています。布に代わるガーゼマスクが生まれたのは、1950(昭和25)年のことでした。
  1973(昭和48)年、現在のマスクの主流となっている「不織布(ふしょくふ)製プリーツ型」の原型となる製品が、日本で生産・販売されるようになりました。それまでの流行性感冒(かぜ)やインフルエンザ予防に加え、1980年代からの花粉症の流行も、一般家庭へのマスク普及を促進させる要因となりました。2000(平成12)年以降に登場した立体マスクは、「圧迫感がなく、口紅なども付着しにくい」と、人気になっています。
あべのマスク
  そう言えば、マスク生活が始まってから、口紅が減らないなぁ〜 

  受付事務 阿部🌈

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